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2025年6月9日

映画「ウナイ ~透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう~」製作応援への心からのお礼と上映決定のご報告

上映:7月26日(土)桜坂劇場(沖縄先行上映)
   8月16日(土)ポレポレ東中野
   順次全国公開

映画「ウナイ ~透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう~」製作応援への心からのお礼

このたびは、みなさまから多くのご寄付をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。おかげさまで目標額を上回るご寄付をいただき、国内はもとより海外取材を進めることが出来ました。みなさまからの温かいご支援にただただ感謝するばかりです。ありがとうございます。

今回、撮ったのは“PFAS(有機フッ素化合物)”という得体の知れない化学物質についての映画。企画段階から「そんな汚染の映画なんて誰が見るの?」と問われる事もあり、正直に言うと寄付は集まるのか、映画として完成されられるのか不安がなかった訳ではありません。

でも、取材を進める中で、各地で癌、流産、低体重出生など・・・、深刻な健康被害が起きている現実を目の当たりにして、「知らせなければ」との思いを強くしていきました。そして、日本、アメリカ、イタリア、世界の至るところでやり場のない怒りを力に変えて行動するウナイ(女性たち)に出会い、彼女たちの姿を、生きた声を届けたいとの思いが揺るがないものになっていきました。

取材の旅を終えて思うのは、私が弱い人間だから映画を完成できたということです。PFAS汚染は地球規模で広がっていて、しかも汚染を引き起こしてきたのは軍や巨大企業・・・、個人では太刀打ちできない相手。だから私は立ちすくみ、悔しさ、情けなさをずっと抱えてきました。そんな時に行動する女性たちに出会い、光を見る思いでした。彼女たちに「なぜ、そんなに強くいられるのか?」と聞いてみると、返ってきたのは「本当の自分は弱い。だからこそ共に声を上げてくれる仲間に出会えた時に強くなれた」との答えでした。分断された不安な世の中で声を上げるのはしんどいことですが、自分の弱さを知っているからこそ共感する仲間に出会えた時に人は立ち上がれる。弱さこそが光なのだと気づくことができました。

ご支援をいただいたみなさまは、弱い私を奮い立たせてくれた大切な仲間だと思っています。みなさまのご支援があったからこそ映画を完成できました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

PFAS汚染の現状と、ひとしずくの希望を描いた映画『ウナイ ~透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう~』は、7月26日の沖縄・桜坂劇場での先行上映を皮切りに、8月16日に東京・ポレポレ東中野、順次全国で公開します。ご期待ください。

監督 平良いずみ

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